直接授乳ができたらどんなに楽だろうか…と、乳頭保護器を使わないと吸ってもらえない方は思うかと。
そうなんですよ、いろんな条件が重なって直接吸ってもらえないことってあるんです。
お母さん側だけでなく赤ちゃん側が原因だったり、いろいろです。
だって、授乳って2人で息を合わせてやるものですもの。
お母さん側が準備万端でも、赤ちゃん側が準備万端でも、もう片方の人の準備が整っていないとなかなか難しいものですよ。
乳頭保護器はソフトタイプとハードタイプとあります。
ソフトタイプはペラペラとした形で乳頭に合わせて薄皮1枚追加した感じ。
ハードタイプは哺乳瓶の入手よりも力強いものをつける感じです。
乳頭のサイズであったり、乳頭の状態だったり、子どもの吸いっぷりで何が良いかは変わってきます。
乳頭痛があるからとソフト保護器を使用した場合、乳頭痛が軽減する人もいますが、根本的な乳頭痛の原因は吸着が浅いことです。もちろんお母さんの乳首や乳輪が弱くて切れやすいなどもありますが、浅いとすぐに傷になってしまいます。
まずは吸わせ方がどうか、考えたうえで保護器の使用は検討してください。
乳頭が短くてなかなか吸着できない場合は乳頭保護器を使用しているととっかかりができるため吸ってもらえることが多いです。今まで乳頭を近づけても見向きもされず、近づけたら泣かれて、心身ともに疲れて泣きたくなる方もいるかもしれません。そういった方は、保護器だろうがなんだろうが、まずは吸ってもらえたことに喜びを感じるかと思います。
こんなに吸ってくれるなんて嬉しい!って。
保護器を斡旋するわけではないですが、お母さんが笑顔なのが一番だと、私は思いますので。
それがお母さんの喜びとなるのであれば利用するのも一つかと思います。
乳頭が大きくてソフト保護器では合わない方もいます。乳頭痛がひどい場合もあります。
そんなときはハードタイプだと使用可能だったりします。
ハードタイプは陰圧がかかって分泌する人向けなので、搾乳機で分泌反応がある方でないと吸っても吸っても出ないということがあります。
もうそうなったら手搾りで搾乳をして、哺乳瓶であげると切り替えた方が時間の節約になりますので、固執しないで臨機応変に対応していきましょう。
子どもは日々変わっていきます。
体が大きくなるにつれ口も大きくなり、おっぱいを吸いやすい状態に変化していきますよ。
乳房・乳頭の状態も変化していきます。
保護器使用やマッサージなどして乳頭が突出したり柔らかくなったりと変わっていきますよ。
いつまでも今の状態ではありません。
赤ちゃんが大きくなればいずれは直接吸ってもらえる日がきます。
母乳で頑張りたいけど、なかなか吸ってもらえなくてくじけそう。そんな方は、いつか直接授乳できる日のために搾乳などして母乳分泌の維持を心がけてくださいませ。
おっぱいばかりに気をとらわれがちですが、胸周り・肩・背中のコリも意識してほぐすようストレッチしてくださいね。
乳頭の硬さは他の場所の硬さの反映ですよ。
あと、保護器を使用していていつまでに外さなければいけない。ということはありません。
確かに使用しないに越したことはないですが、急に外そうとすると今まで飲めていた分が飲めなくなったりと変化の時となります。お母さんも赤ちゃんも余裕があって、少しずつ慣らしていけそうなタイミングで直接授乳をtryしてみてください。
傷がある場合はこちら
サイズがあるので注意
ハードタイプ